曲の歌い出しで音を外しやすい場合。
その歌い出しの音の高さで声を出す時の「イメージ」をしっかり事前に固めておきます。
例えば「ソ」の音から歌い出す場合、自分が「ソ」の音を出している時にどういう感覚でいるか。
「前歯の辺りに音が当たっているような感じ」とか、
「目線と同じくらいの高さに出す感じ」とか、
どういう感じで声を出すのか、自分なりの感覚のイメージで良いです。
そして、実際に声を出す直前にそのイメージをしっかりしておきましょう。
また、声を出す前の息を吸う時に、少しだけ余裕を持ったタイミングで吸っておきましょう。
あまりにも声を出す直前に吸うと、そのままの勢いで声が出てしまって暴投してしまいがちです。
(声をコントロールしにくくなります。)
息を吸ってから、1秒くらい間をあけて声を出すくらいで良いと思います。
それともう一つ。
イントロのフレーズや雰囲気をしっかり聞きながら、歌い出しの音をハミングで「ンー」と声に出しちゃってみましょう。
カラオケやライブなどのマイクを使う場面の場合は、オフマイクの状態でイントロ中にこっそり声を出しておくんです。
そうするとイメージがつかみやすいので、歌い出しの音がしっかりしてきますよ!
よくデモテープ審査などは、歌の最初の方を少し聴いただけで分かると言われてます。
実際に自分もデモテープ審査をさせていただいた経験があるのですが、山のようにある音源を聴いて行く時、歌い出しの数秒を聴くとその人の実力が大体分かります。
その印象は、そのあと丸々1曲聴いてもほとんど変わることはなかったです。
「最初の印象はあまり良くなかったけど、全部聴いてみたら意外と良かった!」ということは、まぁまずないと言っていいと思います。
ごくごくまれにあるかどうかくらいです。
そのくらい最初の印象って大事だし、逆に言えば、実力はそこにもろに集約されて出てくるものなんだと思います。