「音程が取れない」ってよく聞きますよね。
「音程」というのは、「音の幅」のことをいいます。音と音の隔たり(インターバル)のことです。
例えば、ドとミの間の幅であったり、レとシの間の幅であったり。
なので「音程が取れない」というのは、その音の『幅』の距離感がうまく取れないという意味です。
でも、一つの音に対して「音程が取れない」と言ってしまうのは間違いです。
一つの音というのは、ドならドの音のことですね。
その音をうまく合わせることが出来ない時は「音程が取れない」とは言わず、
単純に「音が取れない」もしくは「ピッチが取れない(合わない)」と言います。
要するに、
「ピッチが取れない」というのは、その音自体にうまく合わせて声を当てることが出来ないということで、
「音程が取れない」というのは、音と音の間の幅をうまくとらえて声をあてることが出来ないということです。
『音』にうまく合わせることが出来ないのと、
『音の幅』の感覚(距離感)をうまくつかめないのとでは、
全く別物です。
歌を歌っていて音を外す場合、どちらが原因なのか考えてみてください。