自分自身のアウトプットの一環か、
最近は「歌いたい」欲求も結構ありまして。
特に、今まで歌ったことのない新しい曲を覚えたいな~と思ってます。
そこで、歌を覚える時の意識の仕方についてちょっと書いてみようと思います。
突然ですが、
「家の玄関のドアの絵を、実物を見ずに、できるだけ忠実に今すぐ描いてください」
と言われたら、実物に近い絵を描ける自信はありますか??
・・僕は、全然ないですw
だってね、
ドアの色や模様、取っ手の形、鍵の位置、ドアスコープの位置、
ドアクローザー(ゆっくり閉まるための器具)の色や形、
戸当たり(ドアが壁にあたらないようにするクッション)の色や形・・・
などなど、
そこまで細かく覚えてないですよね(笑)。
自分ちの玄関のドアって、
毎日数回くらいずつ見てるはずなんですよ。
回数にしたら何百回、何千回、何万回と見てるはずなんですよ。
でも、いざ絵に描いてみろと言われると、
とても記憶が曖昧なことが分かると思います。
もし、
「数日後に何も見ずに描いてもらうから、それまでによく見て覚えてね」
って言われたとしたら、
ある程度準備をしてそれなりに忠実に描けるようになると思うんです。
意識的に色んなポイントをおさえて覚えようとするから。
何が言いたいかというと、
「曲をただ聞き流しているだけでは、歌えるほど覚えてない」
ってことです。
もう何回も聞いてる曲なのに、
いざ歌おうと思ったらちゃんと歌えない…
なんてこと、ありませんか?
それですよ、それ。
だから、曲を覚えてちゃんと歌おうと思ったら、
「歌うための聞き方を意識的にする」必要があるわけです。
(それについては、以前コラムで「歌うために聴く」というテーマで書いたので、
よろしければそちらをご覧ください。→こちら)
何も見ずにドアの絵を描く時に、
パーツや色形、全体の位置関係を覚えるのと同じように、
メロディーラインやリズム、言葉の入り方などを、
意識的に細かく聞き取るようにして曲を聞きます。
特に、曲を曖昧に覚えてしまっている時に陥りがちなのが、
「歌詞がちゃんとハマってない」
というパターンです。
例えば、ドレミの歌を覚えるとします。
最初の歌詞の「ドはドーナツのド」というところ。
歌詞のメロディーへのハマり方を文字で書くと、
イメージとしては
「ドーーはドーーナツーのードーー」
こんな感じになります。
(ここでは仮にこれを正解とします。)
この、伸ばし棒が入るところと入らないところが、
曖昧になってしまうパターンが多いということです。
例えばこれを、
「ドーーはドーナーツーーのドーー」
って覚えていたりすると、原曲とはズレてしまいます。
並べてみると、
正「ドーーはドーーナツーのードーー」
誤「ドーーはドーナーツーーのドーー」
言葉の位置がズレているのが分かりますよね。
こういったズレがないように、曲を意識的に聞いて覚えるわけです。
この練習する時は、いったん音程やメロディーラインを無視して、
歌詞をラップのようにリズムだけ合わせて口ずさんでみると、
言葉のハマり方だけに集中できますよ。
楽譜や音符に慣れている方はそれで覚えるのも手ですが、
そうでない場合は、
「どこがどれくらい伸びて、どこが伸びないか」
くらいを気を付けるだけでも覚えやすいかと思います。
ちなみに僕は、
曲を覚える時にいちいち譜面を入手したり、
自分で音符を書いたりするのはクソめんどくさいので、
歌詞に、音を伸ばすところや言葉を続けるところなどを、
自分なりに適当にメモで書き込む感じにして覚えてます。
あと、メロディーの上下が難しいところや覚えにくいところは、
歌詞のところに、音の上下に合わせて点や伸ばし棒を書いてみたりします。
●ーー ●ー ●ーー
●
●ーー ● ●ー
ドーーはドーーナツーのードーー
こんな感じで。(分かるかな…?w)
歌詞全部にこれを書き込もうと思うと、
それはそれでめんどっちーので、
自分が覚えにくいところだけでいいと思います。
ちゃんと覚えられてるかどうかは、
「原曲に合わせて歌った時にズレたかズレてないか」
でもチェックすることができますよ。
曲を覚える時の手法の一つとして、
参考にしてみてください!