先日、ちょっと見かけた人様の会話のやり取りで、
ちょっと気になる言い方をしてる人がいたんです。
(僕と会話してたわけではなくてね。)
その方、別の人が話すことに対して、
チョイチョイ反論をするんです。
「こういう印象があります」
「そんなことはないです」
「こういうことが分かりました」
「それだけじゃないです」
・・などと、人が言ったことに対して、
なにかと「そうじゃなくてこうだ」と言ってしまうんですよね。
討論の場とかならまだ分からないこともないんですよ。
ただ普通に会話のやり取りをしていて、
なんなら相手が理解しようとして話しているのに、
それを逐一反論されたら、
言っていることを「否定」されているように感じますよね。
大体そういう言い方をしてしまう時の特徴としては、
「いや」「でも」「だって」が多い。
それと、
「自分を誇示する」「自分を擁護する」発言が多い。
というのがあります。
たぶん、相手に自分のこと、もしくは自分のやっていることを、
知ってほしいし、理解してほしいし、
受け入れてほしくてそうなっちゃうんだと思うんですよね。
だから、相手がちょっとでも自分の意図と反することを言うと、
それを正したくなるんでしょうね。
ただ、人って基本的に否定されるのはあまり好きじゃないんですよ。
否定されると壁ができちゃうので、
かえってその人を受け入れにくくなっちゃうんですよ。
そうなると、せっかく理解してもらいたいのに、
本末転倒になりますよね。
だから、相手に
知ってほしい
理解してほしい
受け入れてほしい
のであれば、まずは
自分が相手を知って、理解して、受け入れることです。
相手を否定してしまっていたらそれはできないです。
コミュニケーションの基本みたいな話にはなりますが、
どうあれ
「相手をいったん肯定する」
っていうのは大事なんですよね。
もちろん、自分の考えや意見を持つことは素晴らしいことですし、
相手がちょっと違うことを言ってると気になるのも分かります。
事実を曲げる必要はないし、
自分にも相手にも嘘をついてまで相手に合わせろと言ってるわけではありません。
ただ、
「相手がどう感じるかは相手の自由」
というところが重要なポイントになってきます。
相手の言っていることが自分にとっては「ちょっと違うんだよな~」と思ったとしても、
相手がそう感じてるのは事実だし、
相手にはそう伝わってるのも事実なわけです。
だから、その事実をいったん肯定してから自分の意見を言うということです。
それは何も、
自分の持っている事実を曲げることになるわけではありません。
で、自分がもし
「知ってほしい、理解してほしい、受け入れてほしい」
と本心で思っているのであれば、
目的は
「知ってもらうこと、理解してもらうこと、受け入れてもらうこと」
なはずなので、
それに必要な手段を取ることは、
別に自分に嘘をついていることにはなりませんよね。
そう考えれば、「いったん肯定する」もできるはずだと思うです。
もしそれがしにくいのであれば、
自分の目的はそこじゃない場合があります。
「自分が正しいと証明したい」
「自分の方が上だと思わせたい」
「言われたことがシャクだから言い負かしたい」
とか、そういうのね。
そーなってくるともう相手をどうこうの前に、
「ちゃんと自分で自分を肯定してあげて」
って感じですけどねw