今日、久々に叔母と会いまして。
叔母は現在70代ですが、
数年前からピアノを始めたんですよね。
もともと小さい頃に習っていたことがあるようなんですが、
それから約60年の時を経て再開してみたとのこと。
「この曲が弾けるようになったよ~」
なんていう話を聞いてたら、
ショパンやらベートーベンやら、
それがまた結構難しい曲で!
中には、僕もかつて弾こうとして断念した曲もあったり…!
思わず、
「それが弾けるなんてすごい!」
って素で驚いて言っちゃうくらいでした。
そんな叔母から、
「上手くなるためにはどうしたらいい?」
って聞かれたんですね。
その時にパッと思いついて僕が答えたのは、
「弾きたいと思う曲を弾くこと」
でした。
結局のところ、
「これ弾きたい!」
という思いに勝るものはないと思うんですよ。
そしたらそこに、明確な目的(ゴール)ができますよね。
やりたい目的ができると、俄然やる気が出ますよね。
で、それを弾けるようになろうと思ったら、
必然的に練習しますよね。
結局それが一番の「ガソリン」なんですよね。
そういえば以前、テレビ番組でやってたんですが、
とある50代の漁師さんが、フジコヘミングさんを見て、
「ラ・カンパネラを弾きたい!」
って思ったそうなんですね。
その方、それから毎日7時間、それを7年間くらい、
ラ・カンパネラを独学でひたすら練習し続けたんですって。
周りから「絶対無理!」と言われながらも。
(出ました、ドリームキラーw)
そしたら、多少のぎこちなさはあるものの、
ちゃんと曲を弾けるようになってるんですよ!
あれはすごいな~と思いました。
ラ・カンパネラって、クッソむずいんですよ。
ちなみに僕は全然弾けないです。
挑戦しようとも思いませんでした(笑)。
「はいムリー」っていうレベルのw
それを、音楽に全く触れてこなかった人が、
大人になってから、
しかも独学で弾けるようになっちゃうって。。
やっぱり、「弾きたい思い」なんですね~。
叔母もね、
自分がつまらないと思う曲はやらないんですって。
練習曲をやっててつまらなくなったら、
習ってるピアノの先生に、
「先生、これつまんない」
って言うんですってw
これ、すごく大事なことだと思ってるんです。
実は僕もレッスンで、生徒さんに、
「レッスンやってて、発声でも歌でも、
つまらなかったらつまらないって言ってね」
って言ってるんです。
そしたら、別のやり方考えるから。
やりたいことへのゴールに向けて、
楽しみながらできるようなやり方探すし、
色んな道筋を提案するから。
それが僕の仕事であり、
ある意味では僕の強みなのかもしれません。
だって、その人にとってつまらなかったら、
それこそ「ガス欠」状態になっちゃうんですよね。
ガス欠になったら進めないですよね。
だから「ガソリン」が必要なんですよ。
で、「ガソリン」は、
何度も言うように、
「やりたい!」っていう気持ちなんですよ。
以前、このブログの、
「本当に歌が上手くなるために必要なこと」という記事でも書きましたが、
やっぱり、
純粋な「やりたい!」っていう気持ちと、
そのための道筋(プロセス)自体も楽しむこと
っていうのが、
上手くなるために必要なことなんじゃないかと
僕は思ってます。