
レッスンで生徒さんに歌ってもらった時に、
「ここだと上手く歌えるんですが…」
と言われることがあります。
普段一人で練習してたり、
ライブ、レコーディング、カラオケなどで歌うと、
失敗してしまいがちだったり歌いにくいところがあると。
それを、レッスンの時に実際歌ってみてもらうと、
意外とすんなり上手く歌えちゃったりするわけです。
あれ~?・・っていうw
考えられる要因を「フィジカル面(Do)」と「メンタル面(Be)」に分けて、
いくつか挙げてみますね。
フィジカル面
●ウォーミングアップができている
レッスンの時は色々とお話を聞いたりもするので、
しゃべっている間にそれが適度なウォーミングアップになって、
声が温まった状態になったりします。
また、歌う前には実際にストレッチやブレスコントロール、
ウォーミングアップ発声をやったりすることもあるので、
それによって歌いやすい状態に仕上がっているというのも考えられます。
ウォーミングアップをするかしないかで、
声の出方ってだいぶ違うんですよ。
●空気の状態が最適
レッスンルームは、
温度や湿度をできるだけ歌うのに最適な状態になるように管理しています。
温度は、寒すぎず暑すぎずで、
冬場は大体23度前後くらい、
夏場は27度前後くらいを目安にしています。
湿度は、加湿器を使って60%前後になるように調整しています。
また、ホコリっぽいと声も出しにくく感じるので、
こまめに掃除をしたり、空気清浄機を使ったりしています。
メンタル面
●安心感
人に聞かれていると思うと緊張しますよね。
うちではよく、
「とりあえずダメもとでやってみよう!」
って言ってます。
もちろんどうなっても怒りませんし、
バカにしたり笑ったりもしません。
失敗してもいいし、
変な声になってもいいし、
上手くできなくてもいいし、
とにかく、やるだけやってみると。
上手くいかなかったら対策を考えるから、
むしろそっちの方がトライ&エラーができて、
レッスンとしては意味があります。
「上手くいかなくてもいい」
「失敗してもいい」
そう思えてると気分が楽になりますよね。
リラックスできますよね。
その方が、良い声出ちゃったりします。
●自信
何か挑戦する時や、慣れないことをする時に、
「自分にできるかなぁ…」
っていう不安は誰にでもあると思います。
僕は普段の会話の声や発声状態を聞いたりすると、
歌った時にどういう状態になるか、どの程度できるかが、
大体想定できるんです。
それをふまえて、できそうだと思ったら、
「大丈夫だよ!できるよ!やってみよう!」
って言ったりします。
で、いざやってみてもらうと、
ホントにできちゃったりしますw
僕は、無理をさせることはしないし、
ちょっと難しそうかな~と思ったら正直にちゃんと言うので。
適当に「大丈夫だよ!」とは言いませんw
こちらも、
「僕が言うんだから間違いない」
という自信を持って言ってるわけです。
こちらがちゃんと自信を持って「大丈夫」と言えば、
それを信頼して「大丈夫なんだ」って自信を持っていただけるんですよね。
まとめ
上記のことをふまえて、
いざレッスン以外のところや本番などで歌う時にも歌いやすくするポイントは、
●ちゃんとウォーミングアップをする。
●喉を温めたり、湿度を保つ意識をする。
●上手くやろうと気負いすぎず、「失敗しても死にゃしない」くらいに思っておく。
●不安要素を減らすくらいに練習をしておく。「自分は意外と大丈夫」くらいに思っておく。
みたいな感じですかね。