高音発声のための練習法として、
【自らそれを「やろうやろう」とすること】
について書こうと思います。
練習法や適正なやり方というのももちろん大切ですが、
なにより大事なのはとにかく「やろうとする」こと。
その意識が声を変えていくはずです。
例えば、ジャパネットたかたの高田社長。
声が高くて有名ですね。
すごく広い声域をお持ちです。
とある記者会見で落ち着いたトーンで話されていた時の最低音は「E♭2」(lowE♭)辺りという低さでした。
それが商品説明の時は、大体平均してそこから2オクターブほど上の「E♭4」(mid2E♭)辺りの高さでしゃべっています。
さらに、金額を発表したり一番盛り上がって強調する部分ではそこからさらに1オクターブほど上の「E♭5」(hiE♭)辺りという高さに!
いや、もうちょっと上まで行ってるかも!?
(音域に関しての説明はこちらのサイトをご参照ください。)
そう考えると、それぞれのシーンに応じてしゃべり声の音域で3オクターブ以上は使っているということになります。
商品説明をする時に視聴者に、
より注目してもらいたい、
より興味を持ってもらいたい、
より伝えたい、
そんな思いからあの声が作られたのではないかと僕は考えています。
また、芸人さんやタレントさんも高い声を出されている方が多いように思います。
トーク番組やバラエティ番組などを見ていると、出演者の方が声を張っている時に
とてもしっかりした高音発声でしゃべっているのをよく聞きます。
高音で話した方がテレビとして
声の乗りがよかったり、
ウケがよかったり、
注目されて目立ちやすい
などの理由があるのだと思います。
こういったことも、まさに「やろうやろう」とした結果として声が作られていったのではないかと僕は思っています。
上記のような方々が皆さんボイストレーニングをされてきたかどうかは分かりません。
中には話すためのトレーニングなどを学ばれた方もいらっしゃるかもしれませんが、
よっぽど歌を専門的に学んだ方でない限り、ミックスボイス構築などの
高音発声のための特別なトレーニングを受けたわけではないと思います。
それぞれが色んな思いから、そういう声を自らが出そう出そうとした結果として出来たものでしょう。
ということは、バックボーンとして
「思い」
も大切ということになりますね。
高い声を出したいのであれば、
どうしてそれを出したいのか、
出すことでどうなるのか、
根底に確固たる「思い」があれば、
それが出そうとする行動につながり自然とトレーニングになっていくので、
その結果として出るようになってくるのではないでしょうか。