この間聞いた話なんですが、
僕が小学生の頃によく遊びに行っていた地元の駄菓子屋さん、
今でもやってるんですって!
しかも、当時働いていた「名物おばちゃん」も、
今でも現役でいらっしゃるそうです!
少なくとも、僕が行ってた頃から30年以上は経ってるわけですよ。
すごいですよねー。
小学校を卒業して数年後(中高生ぐらいの頃)に久しぶりに行ったら、
「あら、よしちゃん、いらっしゃい」
っていつものように淡々と言ってくれたのを覚えてます。
名前も覚えててくれたんですよー。
(僕は苗字が吉田なので小学生時代は「よしちゃん」って呼ばれてましたw)
みんなからすごく慕われてるおばちゃんなんです。
愛想がいいわけでもなく、明るい性格なわけでもなく、
すごくクールで淡々としてるんですが、
なーんか親しみがあるんですよね~。
僕も、「あら、よしちゃん、いらっしゃい」って言われるのが
毎回なんか嬉しかったのを覚えてます。
クールで淡々とした中にも、
すごく「ウェルカム」な気持ちを感じるというか。
居心地がいいから、
一回行くと結構ずーっとそこにいるんですよ。
でね、それでふと思い出したんですけど、
それこそ当時(僕が小学生の頃)、
それとはまた別で近所に新しく小さな駄菓子屋さんができたんですよ。
その、よく行っていた駄菓子屋さんより家から近くにできたので、
できた当初は嬉しくて、学校の友達とたまに行ってたんです。
でもね、なんとなく居心地がよくなかった記憶があるんです。
小さいお店だったけど、できたばっかりだからきれいだったし、
品揃えも充実してたんですけどね。
なんか、「また行きたい」「そこにいたい」っていう気持ちになりにくくて。
今思えば、そこの「おばちゃん」は、
なんとなく近寄りがたい感じがありました。
そんなある時、
友人の一人がお会計をする時に、ちょっとふざけて
「おばちゃん、まけてよ~」
って言ったら、
「イヤよ!おばちゃんだって遊びでやってるんじゃないんだから!」
って、めちゃくちゃ素で返してきたんですよ。
単純に、「え?そこ、そういう返し?」っていう感覚になったのを覚えてます(笑)。
いきなり現実感満載の生々しい返しに、
なんだかみんなで引いちゃった感じを覚えてます。
それこそ当時僕は小学生で、もう30年以上前の話なんですが、
このセリフは鮮明に覚えてるんですね。
たぶん、それからそこには行ってないと思います。
結局そのお店は、あっという間につぶれちゃいました。
「遊びでやってるんじゃない」ってことは、
家計を助けるためにやってたとか、そういうことなんですかね。
たぶんなんか事情があってやってたんでしょう。
もしそのおばちゃんが、
「私はお菓子が大好き!子供が大好き!地元の子供たちと触れ合えるのが楽しい!」
って自分軸で思えてたとしたら、そんなセリフ出てきますかね?
今考えればですが、
何かしら「やらなきゃ」という意識が強かったんでしょう。
収入のためなのか、誰かにやらされてたのか。
まぁ言っちゃえば、他人軸ですよね。
で、向いてなかったんでしょうね。
だから続かなかったんでしょう。
そりゃそーだ。
何にせよ、向いてないことって続けにくいんですよ。
少なくとも、やってる間は苦しいんですよ。
続かないからうまくいかないんですよ。
続けたとしても、苦しいからうまくいかないんですよ。
じゃあ、その逆で、
向いてることなら続きますよね。
やってる間も苦がなくスムーズですよね。
そういう状態で「続く」から、うまくいくんですよ。
だから、物事がなんだか「うまくいかない」時は、
何かしら向いてないことをやっちゃってるんじゃないでしょうかね。
自分にとって無理があることをやっちゃってるんじゃないでしょうかね。
だから僕はもう、自分に向かないことは極力やりません。
何か別の方法を考えるか、
やらないで済む方法を考えるか、
向いている誰かに頼みます。
そうすると、「うまくいかない」と感じることがなくなります。
なんだか、その今でもやっている地元の駄菓子屋さんに
また行きたくなってきました。
おばちゃんにも会いたいし、
お菓子大人買いしたいし。