タングトリルとは、いわゆる「巻き舌」のことです。
トゥルルル〜っていう、あれです。
「なめとんのか、われぇ!」の「われぇ!」の時に使う、あれです(笑)。
(…って、使わないですよねw)
これ、結構出来ない方が多いんですよね。。
やり方のコツとしては、
・舌の先を、上あご(上の前歯の後ろあたり)に軽くあてる。
・最初に「T」の音を出すような感じで、「トゥ」と軽く言った後に「ルルルー」と言う感じで、声を出しながら適度に息をはく。
・舌は、先っちょの方を少し上に押し当てる程度の力のみで、あとはなるべく楽にする。
という感じです。
それでもなかなか出来ないという方は・・・
「サッポロラーメン」
と、ちょっと早口で連続して言うといいようです。
他にも、
「トロロイモ」
と言うのもいいらしいです。
そうすると、言ってる時にたまに舌がプルプルっと震えることがあるので、それが巻き舌の原型です。
で、これもリップロールと同じように、
この発声をやりながら声をまっすぐ一定に出したり、
音を上下させたり、
色々な音階でやってみたり、
地声や裏声を出してみてください。
効果としては、
・舌や、声帯近くのノドの周りのリラックス効果がある。
・息を一定にはくコントロールの練習になる。
(息にムラがあると、舌の振動がブレたり止まったりするので気付きやすい。)
・声を出しても大きな声にはなりにくいので、ノドの負担が少ない状態で声を出せる。
・舌やノドの周りが力むと舌の振動が止まるので、力みを自覚しやすい。
・音を上下させながらやることで、低音や高音になった時や地声から裏声に切り替わる時などにも、息の量・音量・力を一定に保つ練習になる。
(また、それをすることで声帯自体のストレッチ効果もある。)
という感じで、ほとんどリップロールと似た効果があります。
なので、タングトリルが(もしくはリップロールが)どうしても出来ないという方は、どちらかだけでも出来るといいですね。
リップロールとの違いは、振動させる場所が違うので、リラックスや脱力の効果がある場所が違うということです。
リップロールは主に口周りだったのに対して、タングトリルは舌やノドです。
舌根(舌の奥の方)は声帯があるところにすごく近い場所に位置します。
舌をリラックスさせることで、声帯の近くのノドも脱力やリラックスさせることが出来ます。
特に、声を出していると舌が上がってきてしまう方や、高音を出すとノドに力が入りやすい方は、ぜひタングトリルで発声してください。
タングトリルが止まるようなら、力みがあるということなので、止まらないように声を出し続けるように練習してみましょう。