レッスンをしていて、また自分が歌っていて改めて気付いたことがあります。
これをやっておくとまずは歌いやすさ、声の出しやすさが変わるというものがあります。
それは、
・お腹の支え
・喉を開ける
です。
お腹の支えとは、ざっくり説明すると、丹田(おへそから5cmくらい下のポイント)がしぼんでしまわないようにキープしておくこと。
腹式呼吸をすることを大前提でお話してしまいますが、
腹式呼吸をするとお腹が膨らみます。
その膨らんだお腹を声を出す時にベコっとへこましてしまうと、支えが無くなった状態になります。
息が無駄に出てしまったり、声帯が閉じにくく弱々しい音になったりします。
なので、声を出しながらもある程度お腹を膨らんだ状態で保っておく。
これが支えです。
さすがに声が出ている間ずっと張っておくのは不自然なので、
特に起声時、声を張りたい時、高音を出したい時などに意識して「支えて」みてください。
それと「喉を開ける」ですが、これに関しては別で書いたことがあったので、そちらの記事をご覧ください。
気をつけないと歌いながら口や喉の開きが小さくなってしまう人、多いんですよ。
いわゆる歌の上手なシンガーさんたちは、みなさんすごく口(アゴ、喉)が開いてます。
歌唱力のある歌い手で、口を小さくボソボソ動かして歌う人はまずいないでしょう。
YouTubeなどで見て確認してみてください。
ということで、この2点を意識するだけで、だいぶ変わります。
これってボイストレーニングにおいて基礎中の基礎なことになるんですが、
長いことレッスンをやっている生徒さんでも、改めてここを指摘してみると、
「あれを意識したら声の出やすさが全然違いました・・!」
と言うことがすごく多いです。
僕がカナダとアメリカに行ってボイストレーニングを受けてきた時に、
現地の先生たちもみなさん口をそろえて同じことを言ってました。
言い方としては、
支えのことは「breath support」(息の支え)
喉を開けることは「drop your jaw」(アゴを落とす)
などの表現で言ってましたね。
ただ、高音や声量など、声が出にくい原因が全てここにあるわけではありません。
なので、レッスン中に二言目には「支えが出来てない」とか「喉が開いてない」とかっていう(それしか指摘しないような)のは僕は個人的には好きじゃないんですね。
あくまでもポイントの一つということです。(それが大きな原因になることもあるので。)
これらをやってみても出来ない部分に関しては、他にも考えられる原因はたくさんあります。
でも間違いなく必要なことではありますし、万国共通で歌にとって基礎中の基礎な内容なので、
ぜひ意識してやってみてください!