歌でブレスをする時(息を吸う時)、鼻から吸うべきか、口から吸うべきか?
どちらから吸っても、空気は声帯のある気管を通り、肺に入ります。
では、何が違うのかと言いますと、
「空気が声帯を通る時に、声帯を乾かしやすいかどうか」
が変わってきます。
声帯が乾いてしまうと、声を出す時に痛くなったり、声帯を痛めやすくなってしまうので、ある程度の湿度を保っている必要があります。
鼻から息を吸うと、鼻の中の粘膜の湿度で空気が湿って、声帯を乾かしにくくなります。
一方、口から吸うと良くも悪くも鼻から吸う時より早く多くの息を吸えるので、勢いよく空気が声帯にあたりやすく、声帯が乾きやすくなってしまいます。なので、
「鼻から吸った方がいい」
です。
ただ、ブレスの時間が短い時などは、鼻から吸っていると間に合わなかったり、充分な空気量が吸えない場合があります。
(ちなみに僕は鼻炎持ちなので、鼻から吸うのが難しいこともよくあります…)
そんな時は、あんまり大きく口をあけて勢いよく吸いこまないように(声帯を乾かさないように)注意して、口から吸うのもOKです。
歌の表現の一つとしてブレスノイズを取り入れたい場合など、口から吸った方が効果的な場合もあります。
また、口を軽くあけた状態で、鼻と口の間から空気を入れるような感じ(鼻から吸いつつも、少し口からも入れるような感じ)にすると、両方から吸うこともできます。
うまく使い分けられるのが一番いいですね!