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審査員としてどんなところを見てるか


去年の夏に「東京カラオケグランプリ2016」で審査員をさせていただきましたが、

(※その時の記事はこちら

先日、今度は「わくわくカラオケグランプリ2017」の審査員をやらせていただきました。



カラオケグランプリはとても活気があって和気あいあいとしていて、

毎回本当に楽しく審査させていただいております。

僕自身も大好きなイベントです。



審査員席はステージの真ん前、いわば特等席です!

で、僕はその中でもど真ん中に座っていたので、

歌う方の目の前に僕がいる感じになります。


僕は歌う方の表情がよく見えて嬉しいのですが、

歌う方からしたらこんな真正面で僕みたいにデッカイ図体の審査員にガン見されてたら、

さぞかし気になるだろうな〜と思いつつガン見してましたw



せっかくなので、

僕が審査員としてどんなところを見ているか、聞いているか、

そんなことを書いてみたいと思います。


当然ながら歌の基礎的な部分はしっかり聞きます。


・音程

・リズム、グルーヴ

・発声が安定しているか

・歌詞の聞き取りやすさ

・ダイナミクス(抑揚)

・表現、表情



など。


この辺は「歌」というものをジャッジする上で基盤になってくる部分ですね。



そして僕個人的に重視している聞き方としては、


「歌い手が楽曲に乗っているか」


です。


きちんと「乗っている」と、楽曲と歌がきれいに融合するので

「伝わってくる」んですよね。



音楽には「三要素」というものがあります。

それは、


リズム、メロディー、ハーモニー


の3つです。


「楽曲に乗る」というのは、

その三要素それぞれをきちんと感じられているかどうかが大きく関わってきます。




まず、「乗っている」と言って真っ先に思い付くのは「リズム」だと思います。

体が曲のリズムを感じていなければ、歌が曲に乗りません。

だからまずリズムは幹や軸になる部分と言えるでしょう。


これは、「必ず体のどこかを動かしてリズムを取りなさい」ということではないんですね。

(ビートのきいた曲であればそうした方がいいですが。)

動かさなくても、体の中心で楽曲の持つリズムやビートをただ「感じる」だけでもいいんです。




そして、その曲の「メロディー」をきちんと感じているか。

歌の場合はメロディーに「歌詞」も乗っているので、

メロディーや歌詞の持つ力、作り出される雰囲気や情景などをしっかりと味わえていると

声が乗ってきます。


そうすると声の質感、響き、歌い方などがその曲に最適な状態になっていきますし、

結果としてピッチ、発声、発音、表現、目線や手の動きにも関係してきます。


そういう意味では、メロディーラインを正確に覚えることはもちろんですが、



歌詞も覚えた方がいいかもしれないです。

視覚として必死に歌詞を追っている状態では、

メロディーや歌詞を感じたり味わったりすることは難しいですからね。




そしてもう一つ、三要素で言うところの「ハーモニー」に関わる部分になりますが、

その曲のコード進行や楽器の音などによって作り出される楽曲の世界観を感じているか。

そこは特に感情や気分に与える部分が大きいものです。

感情や気分によって、声や顔の表情が乗ってきます。

そうすると抑揚、表現、体の動きなどにも関係してきます。




以上のように、「感じる」と「乗る」んです。

で、「乗る」と「伝わる」んです。



そうすると聞き手も「感じられる」んです。

だから「歌い手が楽曲に乗っているか」が大事なんです。



音楽的なことを色々と書きましたが、

これは決して音楽の専門知識を付けろということではないですし、

専門的に分析してから歌いなさいということでもないです。


あくまでも、ただ「自分なりに感じる」というだけで十分なんです。


だから、歌う人がちゃんと音楽を味わって、感じて、楽しんで歌うことがとても大事なんです!


2017/10/25

ワイドボイス
ボイストレーナー 吉田研吾


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