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プライドが高いのは良いこと?


歌をやっている人、音楽をやっている人によくあるのが、


「プライドが高い」


という現象。


生徒さんともよくこの話題になることがあります。



「プライドは持ってる方が良い」


とか、


「プライドなんて捨ててしまえ」


とか、


・・どっち!?



「プライド」っていうのは日本語で言えば本来「誇り」とか「自尊心」を意味するものですよね。


例えば、


「あの人は自分の仕事にプライドを持っている」


とかっていうのは、いわゆる「誇りを持っている」とか「プロ意識を持っている」みたいな良い意味で使いますよね。


それがひとたび、


「あの人はプライド高いよね」


っていう言い方になると、「誇り高い人だよね」という意味にはならないわけです。

あんまり良い意味で使われることはないですよね。

こっちの場合は大体、「見栄っ張りだよね」、「虚栄心が強いよね」、「お高くとまってるよね」っていうことですよね。


同じプライドでも自尊心と虚栄心じゃ大違いです。


僕の個人的な見解ですが、



虚栄心が強いと自尊心は低い

自尊心があれば虚栄心は必要ない




と思ってます。


「プライド」が顔を出してくるポイントは人それぞれあると思いますが、

自分が持っているプライドは誇り高きものなのか、

つまらない虚栄心なのか、

そこの区別ってちょっと難しいところだと思います。


そこで僕が考える、そのプライドが自尊心なのか虚栄心なのか、それを見分ける3つのポイント。



確固たる自尊心を持っていることには、それに関して


・自己アピールをしない

・腹が立たない

・他人を批判しない



んじゃないかなと。



例えば


熱く武勇伝を語ってみたり、

ひたすら自慢話をしてみたり、

自分がいかに優れた人間かを必死にアピールしてみたり、


そういうのって、そうでもしないとちゃんと評価してもらえない、認めてもらえないっていう不安があるからですよね。

そうでもしてないと自分を保っていられないからですよね。

自信がなくて不安だからこそアピールする必要があるわけです。

自分で認められてないから、他人から認めてもらうために必死なわけです。



それに、自信がないからこそ他人にその部分を指摘されると腹が立つんです。

弱い部分をつかれて見下されたように感じるから。



だからこそ、他人をなかなか認められなくて批判したくなる。

「あいつがやってる(言ってる)のはおかしい」とか、「あんなの大したことない」みたいに。

そうすることで自分はその人より優れてると思おうとしてる。

自分には能力があるんだと思おうとしてる。



ほら、


自己アピールして、

他人に腹を立てて、

批判したくなる、


これって全て自信のなさと不安から来てるでしょ。

だからそれが出るということは自己防衛しようとしてるわけで、それは虚栄心なんですよ。

自信が持てていないことを「自尊心」とは言いませんよね。


「弱い犬ほどよく吠える」


ってね。



それに対して、自尊心は「自信」でもあります。

自信があるから余裕があるんです。


「金持ち喧嘩せず」

です。


自分が明らかに自信があることなら必死に取り繕う必要はないんです。


自分が自信と誇りを持っていることに関しては、必死にアピールする必要ありません。

自分でちゃんと認められているから、他人から認めてもらおうと必死になる必要がないんです。


誰が何と言おうと誇りもってやってますから、何か指摘されても腹は立ちません。

素直に事実として受け止め、「改善しよう」とか「別のやり方もやってみよう」とか思えるわけです。


明らかに力不足な部分であれば受け入れて認めて、「その通りです。精進します」と思えるわけです。

言い訳も必要ありません。


他人がやっていることにいちいち目くじら立てません。

「人は人、自分は自分、お互い頑張りましょうね」でいいわけです。

「あの人はこんなところが素晴らしいな。自分にも取り入れられたらな」って思うわけです。


本当の意味でプライドがある人は余裕があるし謙虚だと言われているのは、そういうところから来てるんだと思います。



虚栄心を自尊心と勘違いしていると、成長や前進の妨げになると思います。

だからよく世間では「つまらないプライドは捨ててしまえ」と言われているんだと思います。

そのつまらないプライドとは虚栄心のことです。


必死に取り繕って、言い訳して、批判して、イライラして、落ち込んで・・・ってやってたら、その時間は成長にはならないですよね。

自分は優れていると思い込もうとしてたら、その気持ちが邪魔して改善しようという意欲には繋がらないですよね。


一時的にそういう時期があってもいいと思うんですよね。

色々と気付くきっかけになるかもしれないので。

後で振り返って、それを経験したからこそ今これが出来ているっていう状態になっていればいいですが、

ずーっとそのままでは、ずーっと成長がないってことになります。



じゃあ「このプライドは虚栄心だった」と気付いた場合どうしたらいいか。


まずは、自分はそれに関して自信がないんだなっていう事実を認めること。

いったん、ちゃんと全面降伏すること。

悔しいけど、苦しいけど、しょうがないじゃん、事実だったんだから。

だからって人間性全てが否定されるわけじゃないんだし。

むしろ気付けて良かった。


そしたら自信が持てるようになるまで自分を磨いたり、勉強したりすればいいし、

少しでも良いと思えるところを見つけるようにすればいいし、

もしくはそれを手放しちゃって他のことで自信が持てるようなものを探してもいいわけだし。


何かしら生産性のある行動が取れますよね。

そしたら自尊心につながっていくんじゃないかと思います。



というわけで、プライドの見分け方の話でした!


2015/8/6

ワイドボイス
ボイストレーナー 吉田研吾


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