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ボイストレーナーの選び方


ボイストレーニングをやるなら良いボイストレーナーに習いたい。

これは当然ながら誰しも思うことですよね。

じゃあ「良い」って何?って話なんですよ。

ボイストレーナーの良し悪し」の記事にも書きましたが、良し悪しが曖昧な世界なんですよね。。

だからよく、

「自分に合ったボイストレーナーを選ぶのが一番いい」

と言われていますが、その「自分に合う」を見つけるやり方を、「就職活動」になぞらえて僕なりに考えてみました。



就職活動をする際に一番最初にやることはまず「自己分析」です。

将来なりたい自分ややりたいことを自分自身がまず理解して、それを踏まえて入社する会社を探していきます。

ということは、ボイストレーナー選びで言えばまずは、


「自分のやりたいことや目的、自分が求めるボイストレーナー像をはっきりさせておく」


ことが重要だと言えます。


例えば以前、こういう生徒さんに出会ったことがあります。

「私は先生の伴奏で歌が歌いたいです。好きな曲を持ってくるので伴奏を弾いて下さい。それだけでいいんです。なので、発声も必要ありませんし、歌に対してのアドバイスや評価もいりません」

と。

この生徒さんにとって一番良い先生とは、「黙って伴奏を弾いてくれる人」っていうことになりますよね。

その場合トレーナーに必要な技術は、「初見でも歌いやすく正確な伴奏が弾けること」です。

それを踏まえて、「それを文句言わずにやってくれて、そのための技術も持っている人」がこの生徒さんに適したボイストレーナーと言えます。


極端な例ですが、そういう目的の方もいらっしゃるという話の一例です。

こうやって見てみても、その人の目的によってどういう人が「良い」ボイストレーナーなのかは全く違うということが分かりますよね。



そして就職活動に必要なことが、「業界研究、企業研究」です。

出版業界、飲食業界、広告業界、建設業界、小売業界、金融業界・・・などなど、会社のジャンルを大枠で分けて業界ごとに研究します。

これはボイストレーナー選びでは、


「スクールか、養成所(専門学校)か、個人トレーナーか」


などの、自分が通う大きな枠組みを絞り込む部分に近いかもしれません。

それぞれどういうメリットがあるのか、どういったことをやるのか、コースやカリキュラムに魅力があるか等をホームページを見たりして研究してみましょう。

方針やカリキュラムやシステムに分からないことや聞いてみたいことがあれば、メールなどで問い合わせてみるのもいいと思います。



また、就職活動では、実際にそこで働いている人の声を聞く「OB・OG訪問」があります。

インターネットなどである程度の情報収集は出来ますが、実際に生の声を聞いてみるとよりリアルに分かります。

なのでこれはボイストレーナー選びでは、


「実際に体験レッスンに行ってみる」


ことと似ているのではないでしょうか。

OB訪問は受け身でただ話を聞きに行くだけではダメ。

聞きたいことをしっかりと質問することが重要です。

ホームページや会社案内を読んでも分からない部分などを、実際に現場にいる人から聞けるチャンスですからね。

これはボイトレの体験レッスンでも同じだと思います。

ただ受け身なだけではなく、色々と質問をしてみましょう。


例えば、自分の音楽性を分かってもらえるかを知りたければ、自分の好きな音楽の話をしてみたり、そのボイストレーナーの好きなジャンルやよく歌っている曲、普段レッスンでよくやっている曲などを聞いてみましょう。

そのボイストレーナーが知識が豊富か勉強熱心かを知りたければ、ボイトレに関する内容を質問したり、

「ボイストレーニングの本でオススメのものはなんですか?」

「普段ボイストレーニングのことをどうやって勉強してるんですか?」

などと聞いてみるのもいいかもしれません。

普段から本を読んだり勉強したりしている人ならきちんと応えられると思います。

ボイストレーナー自身の実績を聞きたければ、ボイストレーナーになってどれくらいか、今までどういうところで教えて来たのか、そのトレーナー自身は歌でどういう活動や仕事をしてきたのか、どこでどういうトレーニングを受けて来たのか、これまで教えた生徒の中で有名な人やデビューした人はいるのかなどを聞いてみるといいでしょう。

また、ボイストレーナーとして教え方のモットーや、他のトレーナーとの違い、その人自身の夢や目標などを聞いてみてもおもしろいかもしれません。


そして、そういった質疑応答の中で一番チェックしておいていただきたいのが、


・質問をして自分が納得できる回答をしてくれるか

・説明が分かりやすいと感じるか

・人の話をきちんと最後まで聞いて汲み取ってくれているか

・話しやすい、話していて心地良いと思えるか

・人として好感が持てるか、信頼できるか



という点です。

これが、「自分に合うかどうか」をジャッジする一番のポイントになってくると思います。

しっくり来ない、言ってることが分からない、納得できない、賛成できない、なんか好きになれない・・

これでは実際に習っていても当然身になりません。

そこは、

「自分の知識や理解力がないのがいけないのかな・・」

「プロが言うならそういうもんなのかな・・」

などと考えずに、分からないものは分からないで「自分が分かるような回答ではなかった」というジャッジをしていいと思います。


もう一度言います。


「質問をしてみて、その回答に自分が納得が出来るかどうか」


これが自分に合うボイストレーナーを選ぶコツです!


2014/5/29

ワイドボイス
ボイストレーナー 吉田研吾


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